この記事は家族の体験談です。診断や治療の代わりではありません。足のむくみ、息苦しさ、急な体重増加、尿量の変化、強いだるさがある場合は、自己判断せず医師に相談してください。
母がまた入院しました。理由は、足のむくみがひどくなりすぎて、身動きが取れなくなったからです。
足がパンパンに膨れ上がる。歩くことも、トイレに行くことも、ベッドから起き上がることもつらくなる。見ている側からすると、「ここまで来る前に何とかできなかったのか」と思います。でも本人からすると、最初はただのむくみ、ただの年齢、少し休めばましになる、くらいに感じてしまうのかもしれません。

利尿剤で水は抜けても、元の生活に戻ればまた繰り返す
病院では、利尿剤などを使って体にたまった水分を外へ出すことがあります。母も治療によって足のむくみはかなり引きました。心臓の状態も一時は心配しましたが、幸い大きく崩れる手前で持ち直しました。
ただ、そこで終わりではありませんでした。肺への影響が残り、鼻に酸素をつける状態が続きました。すぐに元通りになるわけではなく、病院の薄味の食事を続けながら、体を落ち着かせていく必要があるようです。
ここで痛感するのが、食べ物の怖さです。もちろん、むくみや息苦しさの原因は食事だけで決めつけられるものではありません。腎臓、心臓、肺、血管、薬、体力など、いろいろな要素が絡みます。それでも、毎日の食事、塩分、水分、食べ方の積み重ねが体に響いてくることは、家族として見ていて強く感じます。
薄味の病院食に慣れてきても、退院後が本当の勝負
入院中は、病院の食事に切り替わります。最初は「味が薄い」「食べられない」と言います。それでも1ヶ月ほど続けると、少しずつ体が落ち着き、本人も薄味に慣れてきます。
問題は退院後です。家に戻って、また以前のように好きなものを食べる。濃い味、揚げ物、焼肉、たこ焼き、お菓子。そういう生活に戻れば、また体に水がたまり、足がむくみ、息苦しくなり、入院を繰り返す可能性があります。
一度よくなったように見えても、同じことを何度も繰り返せば、体力は確実に削られていきます。高齢になるほど、入院のたびに筋力も落ちます。歩けなくなる。飲み込む力も落ちる。食べる力も落ちる。そこが本当に怖いところです。
口から食べられることは、当たり前ではない
誤嚥性肺炎の話も出てきます。飲み込む力が落ちたり、食べ物や唾液が気管に入りやすくなったりすると、肺炎を起こしやすくなります。何度も繰り返すと、口から食べること自体が危なくなる場合があります。
高齢者の肺炎では誤嚥が関係する割合が高く、入院する高齢者の肺炎では7割以上が誤嚥性肺炎とされる報告もあります。数字だけで怖がるのではなく、「むせる」「食欲が落ちる」「元気がない」「のどがゴロゴロする」といった変化を軽く見ないことが大切だと思います。
そうなると、胃ろうなどの経管栄養を検討する話が出ることもあります。これは「すぐにそうなる」という意味ではありません。ただ、家族として聞くと、かなり重い話です。
はっきり言えば、薄味の食事を受け入れて口から食べ続けるのか。それとも、体を壊し続けて、いつか口から食べる楽しみを失う方向へ進んでしまうのか。極端に聞こえるかもしれませんが、家族としてはそれぐらいの危機感があります。
3食のうち1食だけでも、薄い食事に置き換える
いきなり全部を変えるのは無理です。長年、濃い味で食べてきた人に、今日から全部薄味にしろと言っても続きません。自炊ができる人なら、まず1食だけ自分で作る。自炊が難しい人なら、塩分やカロリーが調整された冷凍宅配食を1食だけ取り入れる。
たった1食でも、毎日続ければ積み重なります。逆に、濃い味の食事も毎日積み重なります。食べ物は、その場では何も起きないように見えて、あとから体に出てくるのだと思います。
母の入院を見て、改めて思いました。足がむくんでからでは遅い。息苦しくなってからでは遅い。口から食べられなくなる話が出てからでは、あまりにもつらい。
だから、今のうちに薄味に慣れる。3食のうち1食だけでも軽くする。自炊でも、冷凍宅配食でもいい。自分の体を守るために、できるところから食事を変えていく必要があると感じています。
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